身体の75%、脳の80%が【水】で出来ている
水が与えてくれる身体への影響についてまとめてみます。
目次
➀水が身体の50~60%、脳の80%を構成している
②実はどんな飲料でも水分補給になる⁉
③水分補給はガンリスクを格段に下げる。
➀水が身体の50~60%、脳の80%を構成している
我々人間の身体は水(50~60%)、タンパク質(15~20%)、脂質(15~25%)、ミネラル(4%)で構成されています。
この中でも多くを占めるのが【水】となっていることは広く知られています。
最近、患者様を治療している中で水分が足りていない方が非常に多いです。
■一日甘い缶コーヒーを4~5本飲むだけの方、
■一日500mlのペットボトル一本しか飲んでいない方、
■運動するときに水分を取らない方、
痛みを抱えていらっしゃる方の大半が水分が足りていないのです。
水分が足りていないとどんなことが起こるのでしょうか?
水分が足りていないと起こること
・痛みが悪化する
上記で述べたように身体の約60%は水分で出来ています。
その内3%を失うだけで軽度の脱水
4~5%で中等度の脱水
10%以上で死にいたることもあります。
身体の血液、リンパ液、細胞、神経などあらゆるものが水によって成り立っています。
また、それら水分を蓄えておく貯蔵庫になっているのが筋肉です。
治療に来る方々の多くは筋力が落ちてしまっています。
そんな方々が水分まで取らないとなると大変なことになるのはわかりますよね?
貯蔵できないのに新しい水も入ってこない、そうすると身体は乾いていくしかありません。
人の身体にはヒスタミンという神経伝達物質があり、これが作用すると体の中で水分の足りないところへ新しく水分を供給しようとする働きが起こります。
これが脱水症状のある方で作用すると、このヒスタミンが痛覚神経と接触をすることで身体に痛みを感じることがあります。
いわゆる我々がいう神経痛や関節痛なども器質的な原因のない痛みに関してはこういった原因で起こっているものも多くあるということです。
水分不足と関節痛に関して研究しているバトマンゲリジ博士によると、水分を取るだけで痛みだけでなく心臓病や肥満や高コレステロール血症などのあらゆる症状が治せるということも言われています。
・足が攣る
足を攣る多くの原因がミネラルバランスの乱れによるものです。
ミネラルは汗をかいたりすると身体からどんどん出ていってしまいます。
このミネラルは実は筋肉の動きと密接な関係があり、カルシウムやマグネシウムが身体から出ていってしまうと神経から筋肉へ伸縮を命令する信号が乱れてしまい、制御が上手くできなくなってしまいます。そのため、筋肉は硬くなり、筋肉痙攣を引き起こすというわけです。
このミネラルバランスにも水分が深くかかわっています。
寝ている間は汗をかくためミネラルを失いやすい状態になっています。また、心拍数も減るため、足に行く血液が減り、冷えてしまうのです。
その状態で寝返りなどを打った拍子に筋肉が暴走してしまうわけです。
水分はゴクゴク一気に飲んでも余計な分は排泄されてしまうのでこまめに口に運ぶように補給しましょう。
・足が浮腫む
水を飲み過ぎるとむくみやすいという情報を耳にしたことがあります。
しかし、実際は真逆なんです。
身体にある水分がなくなり、身体は水分を保持するために排尿を抑制したりします。
その状態で水分を取ることで身体に水分が溜まり、排泄できずに浮腫みとなって溜まっていく要因となってしまうのです。
また、排尿ができないと代謝自体が下がってしまい冷え性や、便秘といった症状へも繋がってしまう場合も出てきます。
・乾燥肌
この時期多いのが乾燥肌です。
これも身体の水分がなくなったことにより悪化してしまう症状の一つです。
人は生活しているだけでも水分を汗や呼気などで体外に排出しています。
これを不感蒸泄といいますが、汗を感じる程度で1日600ml、呼気で400mlもの水分を放出しているのです。合わせれば1リットルにもなる量ですね。
また、排尿で約1200ml、便に含まれる水分が100mlなどあらゆる場面で外へ出ていってしまいます。
これだけでも単純計算で2.3リットルの量が身体から毎日排出されていることになります。
この状況で一日500mlのペットボトル1本で足りないのは明白ですね。
・脳の老化
先にも述べたように脳の80%は水分で出来ています。
そんな脳みそが水分不足になると脳の老化が進んでしまうことがわかっています。
記憶力の低下、判断力の低下、情緒不安定、無気力、など脳が行うあらゆるパフォーマンスに影響が出てきてしまうのです。
また、水分をしっかりとることで取る前に比べて知的作業の効率や制度が十数パーセント上がったという研究結果もあるようです。
水分と脳の関係は明確に解明されていないようですが、大きく関わっていることは間違いないでしょう。
②実はどんな飲料でも水分補給になる⁉
ではどのような飲み物で水分補給を行ったらいいのでしょうか?
実は最近の研究では「どんな飲み物でも水分補給として成り立つ」ということが分かっています。
なので今まで騒がれていたカフェインを含む飲料や、砂糖を多く含む清涼飲料水なんかもちゃんと飲んだ分だけ水分補給になっているということですね。
カフェイン含有の飲み物は利尿作用があるため脱水症状になりやすい、という見解もあったようですがカフェインによる利尿作用は4~5日連続で飲んでいれば耐性ができて全く効果がなくなるという研究結果があります。
逆を言うと4~5日飲まなければ利尿作用はあるということですが脱水になるほどの効果はないそうなのでご安心下さい!
人は食事からも1日摂取量の約20%は水分を補給できるそうです。
なのでこまめに様々な飲料を使って水分補給したいものですね。
ただ…
清涼飲料水に砂糖が多く含まれているのは間違いありませんのでご注意くださいね。
③水分補給はガンリスクを格段に下げる
そうなんです!これがまたすごいところ!
ガンになるリスクを下げてくれるのがこれまた「水」の効果なんです。
あまり知られていないことかもしれませんが、水分不足は大腸ガン、乳ガン、腎臓ガン、膀胱ガン、前立腺ガン、睾丸のガンなどを引き起こす危険因子となりえます。
人の身体の中では1日に約5000個のがん細胞が形成されています。
このがん細胞たちに立ち向かっているのが免疫細胞(リンパ球)です。
この免疫細胞たちも水分がないと活動ができません。
免疫細胞が活発に動くためにも細胞内にしっかりと水分がないといけません。
しっかり水分補給をしているとガンリスクも下げられる上に普段の風邪にもかかりづらくなることが知られています。
風邪をひいた時にしっかり水分を取れと言われるのもそういう理由なんですね。
まとめ
今回はあまり知られていない水分補給についてでした。
今後も身体にとって健康になるための知識などをお伝えしていきますのでご興味がある方は是非ご覧くださいね!
ではまた!